「高いものを食べている」がステータスだったのは今や昔。銀座が賑わっていたのは、そういうステータスを求めて集まる人が多かったからだ。
だが、一億総貧困へ向かっている日本では「値段に見合うもの」または「値段以上のもの」を提供してくれるコスパが重要視されるようになった。
その結果、小さい個人店にも光が当たり、良いお店が発掘されるようになった。
今日はそんなお店だ。
とにかく刺身が美味しくて、美味しくて……。美味しさが突き抜けているお店。
それが西馬込にある「魚のすけ」だ。
副題の「旬味和酒」の如く、旬の味覚に日本酒がメイン。そう、尖っているのだ。こういうお店大好き!
店主の目利きは鋭く、豊洲に行って素晴らしい魚を仕入れている。それに合う日本酒も数十種類ある。とにかく料理を見てほしい。牡蠣もこの大きさである。
氷が乗っけてあるのが良いアクセント。ヒンヤリとした牡蠣を口いっぱいに入れられる幸せ。
そして、刺身盛り合わせはこれだ。
分厚く切られたこの刺身はもうすごい弾力である。こんなに分厚く切ってくれるお店はなかなか存在しない。それでいて安いんだから恐れ入る。
熟成などの技術にも長け、数日寝かせた刺身も提供してくれる。魚を満喫できる最高の居酒屋だ。
これに合う酒はやっぱり日本酒。これの種類が豊富過ぎて覚えきれないので、ホールの人に聞くのが良い。食材や刺身と合わせて選んでくれる。
抜群の刺身に、最高の日本酒。
日本人に生まれた事を、信じられないくらいに感謝するだろう。
だが、さらに驚くことがこの後起きる。
これだけ食えば銀座なら5000円はいくだろう。だが、この店ではその半額だ。銀座で食べられるクオリティがこの店では半額なのである。
これも西馬込という土地柄と店主の目利きのなせる業。
こんな素晴らしいお店が家の近くにあることを、僕は神に感謝している。神って何なのかよくわからないが感謝している。
是非、みんなも足を運んでほしい。そして、他人や土地の価値観ではかるのではなく、自分の価値観ではかってみてはいかがなものか。
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