小柱と言えば、青柳ですが二枚貝には二つの貝柱があります。
その小さい方を小柱というらしいです。
ゆで太郎の小柱は、イタヤ貝という貝の小柱で、ホタテに大変似た風貌ですが、一回り小さく、更に味はホタテよりも濃厚というわけで近年、人気が高まっている貝です。
しかも、調べてみると古くから食用にされていた貝で、味も良いのに何故か人気にならないという不遇な貝なのですが、その理由が急に大発生したり、急にいなくなったりという謎のサイクルを繰り返す生態にあるようです。
漁獲量としては細々と捕られているようですが、極端な生息数でなかなか安定供給はできなかったようです。
もちろん養殖などしておりません。
それに伴い、あまり研究もされておらず、大体の食材は旬が分かっていますが、イタヤ貝はわからないそうです。
何とも不思議な貝ですね。
そんなイタヤ貝、見た目からもよくホタテと比べられますが、驚くことにホタテより味は濃厚で美味だそうです。
さらに、柔らかいので調理の幅が広く、更にさらに、煮出すと良い出汁が出ます。
挙句にホタテより安い。
いやいや……イタヤ貝さん……あんた、どんだけ不遇なのよ……
更に驚くは地方名の多さ。
約30種類以上の読み方があり、中には「ホタテデー」「ホタテガイ」とホタテに似ている所から取られた呼び名もあり、ここでも割を食っている感じです。
そんなイタヤ貝の小柱をふんだんに使ったのが、今回の季節限定メニューです!
早速、着丼!
いいボリュームです。
かきあげ丼は大分久しぶり。
小柱に春菊、人参、蓮根が見えます。
そして、やはりでかい。
ゆで太郎の季節のかき揚げはなんだかちょっとでかいのが特徴。
食べ応えがあってとっても嬉しい事です。
とにかく、歯触りが最高。
衣のサクっと感、小柱の強い弾力、蓮根のシャクシャク感。
口の中で色んな食感が躍っています。
丼の甘タレともよく絡み、かっこむスピードは上がるばかりです。
超実力者のクセに、何かと割を食うイタヤ貝。
埋もれている天才っぽくても、僕はそこにドラマを感じています。
そんなイタヤ貝の小柱を是非ご堪能くださいね。
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