男は敷居を跨げば七人の敵あり。
男が社会で生きていくには、様々な敵が多いという意味であるが、まさかゆで太郎が敵になる日が来るとは思いませんでした。
事の発端は、富士そばさんのタレコミです。
この情報により、ファンの間では様々な憶測が飛び、盛り上がった。
その約5日後に、このメニューはついにベールを脱いだ。
かつ祭のラスボスだろうか。
存在感が凄すぎる。
倍盛シリーズはご飯500g、三元豚のとんかつ2枚を鍋で提供する。
更に、かつ丼は卵4個使用、カツカレーはカレールーが入る。
重量は1.3kgにも及ぶ、デカ盛りメニューとなっている。
僕は身体の割には、そんなには食べない。
酒とか高カロリー、炭水化物で太ったようなものだからだ。
なので、大食いの類は得意ではない。
しかし……大好きなゆで太郎さんからの挑戦状……(勝手にそう思っている)。
それを無下にするわけにはいかない!
こうして僕はゆで太郎さんと戦うことになったのだ(勝手に)。
まずは倍盛シリーズのカツカレーから挑戦しました。
何故ならカツカレーの方が好きだからです!
番号を呼ばれて取りに行くと、お盆がもう重たい……。
これが胃に入るのかって思うと、胃が縮む……(もう負けに行ってる)。
見てくれ、この金ぴかに光った鍋のインパクトを。
敵を前にして、すでに意気消沈気味……。
いや!まだ負けたと決まったわけではない!
意を決してふたを開ける!
ちょっと……。
鍋にパンパンなんですけど……。
恐る恐るカツから食べる、美味い。
抜群に美味い。
カレーもいつものゆで太郎のカレーだ。
よし、このまま一気に……。
ガツガツ、もぐもぐ!
しかし、減らない……。
美味いのに減らない。
10分で半分程度まで行ったが、そこでピタリと手が止まる。
ソースをかけて味変をし、更に食べ進める。
カレールーがかかっているので、ご飯はするすると入って行く。
問題はしっかりしたとんかつだ。
美味いのに、もうお腹いっぱいで口に運べない。
サクサク感が逆に飽きを誘発させる。
いや、ここからは根性!
20分という時間をかけて何とかフィニッシュした。
勝ったのか……。
いや、負けていないだけ。
勝ってはいないだろう。
そんな心象になったのは、その後のダメージが物語っていた(仕事に支障が出た)。
さすがに連続で倍盛系はキツイので、3日程空けた。
そして、満を持して倍盛鍋かつ丼に挑戦した。
おぼんから伝わる重量感、デジャヴとはこのことだ。
今回は更に、お吸い物とおみつけが付いている。
普段なら、なんて素敵な心遣いなんて思うのだが、今回は違う。
これ以上、量を増やしたくない。
いや、だからこそ、味変やお口リセットが必要なんじゃないのか。
そう考えることにして、蓋をオープン!
強いのよ!
絵力が!
ただただ圧倒のインパクト。
あー……これを胃に入れなきゃいけないのね……。
そう思いつつ食べ始める。
もちろん、食べ始めは美味い。
最高だ。
タレは甘辛、とんかつは三元豚のいい所のみ。
それを卵が優しく包んでいて、刻み海苔がいい香りで飽きさせない。
これはイケる!
と思ったのも束の間、今回の強敵はご飯だった。
カツカレーと違い、カレールーで液状化してないので、ご飯がほかほかのままだ。
そして、ゆで太郎のかつ丼は、そんなにタレがシミシミではないので、なかなかご飯が進まない。
意識をご飯に集中して、食べ進める事にするが、半分程度で飽きる。
なので、醤油を垂らして味変。
お吸い物、おみつけ、紅生姜も投入した。
これが功を奏し、こっちも20分をかけて完食した。
いやー、腹パンだ。
カツカレーもかつ丼も美味い。
これは間違いない。
だが、適切な量か?って聞かれたら、僕の見解ではノーと答える。
満腹セットが僕のマックスだ。
とはいえ、この倍盛シリーズ。
一部のユーザーには好評だろう。
安くて腹いっぱい食べられる。
僕のような普通の胃袋の人には少々、大変な料理だ。
正直、しばらくはカツカレーもかつ丼も遠慮したいくらいだ。
男には敷居を跨ぐと七人の敵がいる。
みんなも自分の心と胃袋に挑戦してみないか?
是非、ご賞味ください。
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