鰻というのは実に不思議な生き物だ。
こんなに良い話も悪い話もある生き物は類稀ではなかろうか。
昔は河川でよく捕れた身近な生き物なのに、古来より様々な逸話がある。
例えば、神様を助けた事があるので食べると神罰が下るとか、変な呪いにかかるとか、片目がつぶれるとか……。
半面、滋養強壮に良いとされ、長い身体からは人の縁もつなぐと言われ、更に鰻は捌く時に長く開くので開運に良いなんて話もある。
関西では腹開きだが、関東では切腹のようだ、と嫌って背開きになったとかいう話は有名だろう(諸説あるが実際、関東では焼く前に一度蒸すので腹開きで串を打つと崩れやすいからという話もある)。
正直、これだけ色々と云われのある魚も珍しいのではなかろうか。
そんな鰻、僕はこの世で一番愛している食材と言ってもいいだろう。
鰻の完全養殖に寄付したり、研究施設が募金を募れば少ないながら入れたり……。
絶滅危惧種とされている現状をどうにか変えて、未来へとつなげていきたいと切に願っているわけでもあります。
さあ、そんな摩訶不思議な鰻がゆで太郎に再登場!
しかも今回は満腹一尾うな丼なるものまで発売!
早速、頼んでみました。
頼んだのは満腹一尾うな丼セットです。
満腹一尾うな丼単品の場合は1880円でおみつけと吸い物が付きます。
満腹一尾うな丼セットにすると1980円で吸い物がそばに変わります。
蓋を開けてみます。
香ばしい香りがすんごいです。
よだれが垂れるぅー!
それもそのはず、二度の白焼きに四度の蒲焼きで炭の香ばしさMAXです。
アップで見ていきましょう。
うなぎ、頭から尾まで三等分、三枚入っています。
凄いボリュームです。
重さはなんと200gオーバー。
それがなんと1980円……2000円を切って食べられるなんて、もう嬉し過ぎてどうにかなりそうです。
うなぎのタレ、山椒は一袋付いています。
後付けのタレなので、ご飯にたっぷりと染み込みます。
一口食べてみると、柔らかい!
そして、タレのしょっぱみ、旨味、香りが襲ってきます。
最後に山椒が優しくそれを消し去り、すぐにまた濃い味のうなぎにかぶりつきたくなります。
あぁーたまらない……
精付くわ、これ
付かざるを得ないわ……
うな丼、うな重ってなんか、こう上品に食べるものって感じですよね。
でもね、なんかゆで太郎のうなぎはこう……かっ込みたいんですよ。
なので、ちょっとお行儀悪いですが、丼を持って、カッカッカッってね。
口いっぱいに鰻とご飯を放り込んだら、それはもうただの天国でした。
幸せな時間を過ごして、ゆで太郎を後にしました。
うなぎって色々言われているけど、僕は今、最高に幸せだし、最高に気分が良い。
実は少しネットで知名度が上がってきて、色々と言われたりしますが、僕もうなぎみたいに誰かに幸せを与えられるなら、それで……それだけでいいかなぁ~ってなんて思ったりもします。
ただ、こんなに美味しい鰻を嫌いって人もいるわけで……。
つまり分かり得ない人って実は結構多いんだなぁ~って思ったりしました。
うなぎのように生命力強く生きていきたいものです。
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